「衣・食・住」について

次の世代に自信をもってつなげていくために

 

 

あの頃の食卓

 

子どもの頃に食べたトマトは、

酸味と甘みが程よく折り合ってみずみずしく、

わずかな青臭さが、この野菜の

本来の美味しさを感じさせてくれました。

 

白いごはんは、

独特な甘いごはんの香りが

鼻腔を刺激し、

 

 

海苔は海の産物の特長を発揮し、

食パンをトースターで焼けば、

香ばしさが香りたち、

パン酵母の風味が

楽しさを運んでくれました。

 

 

日本が誇れる調味料の、

味噌、醤油、塩は、

代々受け継がれた伝統的な製法で、

何通りもの工程を経て

何人もの手によって作られ、

食卓に届きました。

 

 

でもいつからか、

トマトは甘さが強調されて味気なく、

ごはんは香りも歯ごたえも弱くなり、

海苔も食パンも本来の風味を

失ってきてしまいました。

 

風味を出すために、

旨味を出すために、

見た目を良くするためにと、

実験の末に人が作ったモノが

加えられるようになりました。

 

 

お百姓さんが種をまいて育て、

市場に出され、

お店の主人が手にして

渡してくれた野菜たち。

 

 

手を使い、

大きな樽で、

時間をかけて作られた味噌や醤油たち。

薪で焚いた釜に海水を注ぎ、

水気を飛ばして作っていた天然の塩。

 

 

すべての食べ物は、

豊かな自然の恵みによって生まれ、

その栄養分は

自然の中の

さまざまな命によって育まれてきました。

 

地球は私たちに、

どうぞ使ってくださいと差し出してくれて、

私たちは長い間

それを享受していたけれど、

だんだんと、

こちら側のやり方が変わってきて、

地球も傷つき始めました。

 

何を食べるか。

どうやって食べるか。

どこで食べるか。

どれだけ食べるか。

誰と食べるか。

どれもこれも、今、自由に選択できます。

 

だからこそ、

私たちの体を作ってくれる食べ物、

明日の命を支えてくれる食べ物が、

未来永劫、

世代交代しながら

命をつなげていけるように。

 

人も同じように

健やかに次の世代に

命を引き継げるように、

今、私たちは何をしたらよいのか。
一緒に考えていきたいと思います。